少数派経済観測
消費税増税、やらなくてはなるまい
第16回
国際エコノミスト 今井澂
2013年8月1日号
参院選大勝後の安倍政権にとって、最大の課題が消費税増税だ。 これが難しいことは誰の目にもわかる。実施すれば、回復軌道に乗りかけている日本経済にとって、大きな重石になるからだ。だからこそ選挙前は、「先送り」説がしきりと流された。 しかし、消費税増税を先送りすると、海外投資家が日本の財政健全化に疑問符をつけ、株安、債券安(長期金利上昇)で反応するかもしれない。 財務省の元高官に本音を聞きに行ったが、増税はかなり計画的に推進されると思われる。そもそも政府・与党幹部からは、消費税増税は「慎重に検討する」旨の発言が選挙前から相次いでいた。だが、これは「増税を参院選の争点から外すための高等戦術」らしい。 「8月に入ると、増税への環境づくりが始まるでしょう」 このヒントをもとに今月のスケジュールを見る。なるほど、である。 まず、9日に13年6月末の国債及...
参院選大勝後の安倍政権にとって、最大の課題が消費税増税だ。 これが難しいことは誰の目にもわかる。実施すれば、回復軌道に乗りかけている日本経済にとって、大きな重石になるからだ。だからこそ選挙前は、「先送り」説がしきりと流された。 しかし、消費税増税を先送りすると、海外投資家が日本の財政健全化に疑問符をつけ、株安、債券安(長期金利上昇)で反応するかもしれない。 財務省の元高官に本音を聞きに行ったが、増税はかなり計画的に推進されると思われる。そもそも政府・与党幹部からは、消費税増税は「慎重に検討する」旨の発言が選挙前から相次いでいた。だが、これは「増税を参院選の争点から外すための高等戦術」らしい。 「8月に入ると、増税への環境づくりが始まるでしょう」 このヒントをもとに今月のスケジュールを見る。なるほど、である。 まず、9日に13年6月末の国債及び
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