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薬剤経済学

プラセボ比で新薬の効果量が減退

(後)

2013年8月1日号

 M.オルフソン(コロンビア大)らは、有効性比較研究(CER)の焦点は、安全性と忍容性、費用に絞るのが現実的だと、「プラセボ比較臨床試験結果の減退が示すCERの新しい方向」で語る(ヘルス・アフェアーズ2013年6月)。治験薬がプラセボに対して示す治療効果(エフィカシー)の優位の幅(効果量)は縮小しており、成分間の差はもっと小さくなるからだ。 この40年の間に研究は様変わりした。70年代と21世紀最初の10年を比べると、製薬会社の出資研究は21%から59%(a)に、21人以上の共同報告者数の研究は3%から26%に増えた。研究施設数に至っては1から40(d)に増え、フォローアップ期間も81日から210日(j)に延びている。一方、評価対象の治療法数と米国外の研究比率の変化は小さい(表2)。 死亡率を含める研究や、思惑が混じりやすいとの批判もある複合エンドポイントが増え、臨床...  M.オルフソン(コロンビア大)らは、有効性比較研究(CER)の焦点は、安全性と忍容性、費用に絞るのが現実的だと、「プラセボ比較臨床試験結果の減退が示すCERの新しい方向」で語る(ヘルス・アフェアーズ2013年6月)。治験薬がプラセボに対して示す治療効果(エフィカシー)の優位の幅(効果量)は縮小しており、成分間の差はもっと小さくなるからだ。 この40年の間に研究は様変わりした。70年代と21世紀最初の10年を比べると、製薬会社の出資研究は21%から59%(a)に、21人以上の共同報告者数の研究は3%から26%に増えた。研究施設数に至っては1から40(d)に増え、フォローアップ期間も81日から210日(j)に延びている。一方、評価対象の治療法数と米国外の研究比率の変化は小さい(表2)。 死亡率を含める研究や、思惑が混じりやすいとの批判もある複合エンドポイントが増え、臨床結果

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