眺望「医薬街道」
「#8000」をもっと啓発すべき
近藤正觀
2013年8月1日号
救急医療体制に関する検討会が2月に再び立ち上がった。救急医療と消防機関は切っても切れない関係だが、救急救命士の導入や消防法改正など効率のよい体制づくりが行われてきている。 11年の統計では、全国の救急の搬送患者件数は518万件あり、この10年間で20%増という現状だ。他方、救急救命センターは、06年の189ヵ所から12年末には249ヵ所と増大、専従医師の最多施設は39人、患者数の最多施設で年間約2600人を受け入れている。 だが、2次救急医療機関は06年から3200カ所が横這いであり、不足がちだ。搬送の内訳は、00年に比べて11年は、高齢者の重症患者が25%増、中等症が81%増、軽症が119%増となった。搬送件数が増加する一方で、搬送されてきた患者の50.4%は入院加療の必要がなかった患者で、要請する本人・家族や、周囲の人間の判断に左右されるところが難しい点である。 受け入れる医療...
救急医療体制に関する検討会が2月に再び立ち上がった。救急医療と消防機関は切っても切れない関係だが、救急救命士の導入や消防法改正など効率のよい体制づくりが行われてきている。 11年の統計では、全国の救急の搬送患者件数は518万件あり、この10年間で20%増という現状だ。他方、救急救命センターは、06年の189ヵ所から12年末には249ヵ所と増大、専従医師の最多施設は39人、患者数の最多施設で年間約2600人を受け入れている。 だが、2次救急医療機関は06年から3200カ所が横這いであり、不足がちだ。搬送の内訳は、00年に比べて11年は、高齢者の重症患者が25%増、中等症が81%増、軽症が119%増となった。搬送件数が増加する一方で、搬送されてきた患者の50.4%は入院加療の必要がなかった患者で、要請する本人・家族や、周囲の人間の判断に左右されるところが難しい点である。 受け入れる医療機関
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