医薬経済オンライン

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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

健保組合と企業経理

東京福祉大学・大学院副学長 喜多村悦史

2013年8月1日号

 「午前の会議が早めに終わりそう。ランチを一緒にしないか?」 旧友M君から誘われた。ボクの住まいの深川は、隅田川を隔ててビジネス中心街の茅場町・日本橋とは指呼の距離。呼び出すには格好の相手と思われている。 「会社の将来を考える時間がとれない」と、M君は会うなり社長業の多忙を強調した。クラス仲間で代表取締役に出世したのは彼ひとり。日本経済の復活を強く願う者として、その悩みを解きほぐすべく、聞き役に徹することとした。  「健康保険組合存続の可否を比較検証する会議だったが、ダラダラ検討を続けていても仕方がない。今年度中に最終方針を決め、即時実施させるよう専務に厳命した。だって健保組合が会社利益を生み出すわけではない。そうだろう?」 ボクの専門は医療保険を含む社会保障政策。『社会保障改革への処方箋』という近著もある。彼が認識しているかどうか...  「午前の会議が早めに終わりそう。ランチを一緒にしないか?」 旧友M君から誘われた。ボクの住まいの深川は、隅田川を隔ててビジネス中心街の茅場町・日本橋とは指呼の距離。呼び出すには格好の相手と思われている。 「会社の将来を考える時間がとれない」と、M君は会うなり社長業の多忙を強調した。クラス仲間で代表取締役に出世したのは彼ひとり。日本経済の復活を強く願う者として、その悩みを解きほぐすべく、聞き役に徹することとした。  「健康保険組合存続の可否を比較検証する会議だったが、ダラダラ検討を続けていても仕方がない。今年度中に最終方針を決め、即時実施させるよう専務に厳命した。だって健保組合が会社利益を生み出すわけではない。そうだろう?」 ボクの専門は医療保険を含む社会保障政策。『社会保障改革への処方箋』という近著もある。彼が認識しているかどうか定か

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