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OBSERVER

矢内邦夫・中央社会保険医療協議会委員

2013年7月15日号

国民負担軽減が「ものさし」——今年4月の中医協委員ご就任を受けた抱負を聞かせてください。矢内 08年10月の協会けんぽ設立当初から東京支部長に就いているが、中医協の情報は、前任の小林剛理事長の主張をはじめ協会全体で共有していた。支部長就任前も、民間企業で人事や総務を担当し、健康保険や労災保険など、社会保険関係を全体的に掌握していた。 非常に厳しい医療保険財政のなかで、中医協では保険者を代表する1号側委員として、国民や保険者の負担を最小限にとどめることが基本スタンスであり、さまざまな問題を考える「ものさし」になる。どの保険者も、財政面で非常に厳しい状況に置かれている。とくに賃金も依然として下落傾向ないし横ばいにあり、さらに高齢者医療などへの拠出金の増加が著しく、現役世代の負担は限界に近い。これから団塊の世代が前期高齢者に入ってくると、高齢者医療に... 国民負担軽減が「ものさし」——今年4月の中医協委員ご就任を受けた抱負を聞かせてください。矢内 08年10月の協会けんぽ設立当初から東京支部長に就いているが、中医協の情報は、前任の小林剛理事長の主張をはじめ協会全体で共有していた。支部長就任前も、民間企業で人事や総務を担当し、健康保険や労災保険など、社会保険関係を全体的に掌握していた。 非常に厳しい医療保険財政のなかで、中医協では保険者を代表する1号側委員として、国民や保険者の負担を最小限にとどめることが基本スタンスであり、さまざまな問題を考える「ものさし」になる。どの保険者も、財政面で非常に厳しい状況に置かれている。とくに賃金も依然として下落傾向ないし横ばいにあり、さらに高齢者医療などへの拠出金の増加が著しく、現役世代の負担は限界に近い。これから団塊の世代が前期高齢者に入ってくると、高齢者医療に対す

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