「漂流」し始めたHPVワクチン
推進派と反対派は対峙、接種者は蚊帳の外
2013年7月15日号
「立ち止まれっ」
「大変なことになるぞ!」
「議論の妨げになるので、静粛に願います」
傍聴席から何度も発せられ、部屋中に響き渡る怒号に緊張感が走る。事務局を務め厚生労働官僚も戸惑いの色を隠せない。
舞台は、5月16日に開催された厚生科学審議会予防接種ワクチン分科会副反応検討部会と薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策調査会の合同会議。
ワクチン界では高名な小児科医らが居並ぶ合同会議に対し、場外の傍聴席から「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」(松藤美香代表)のメンバーが、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の即刻中止を訴えたのである。
それから1ヵ月後の6月14日に開催された合同会議で、複合性局所疼痛症候群(CRPS)について発生頻度を調査するため、その間HPVワクチンは、積極的勧奨から外れることが決まった。
「立ち止まれっ」
「大変なことになるぞ!」
「議論の妨げになるので、静粛に願います」
傍聴席から何度も発せられ、部屋中に響き渡る怒号に緊張感が走る。事務局を務め厚生労働官僚も戸惑いの色を隠せない。
舞台は、5月16日に開催された厚生科学審議会予防接種ワクチン分科会副反応検討部会と薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策調査会の合同会議。
ワクチン界では高名な小児科医らが居並ぶ合同会議に対し、場外の傍聴席から「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」(松藤美香代表)のメンバーが、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の即刻中止を訴えたのである。
それから1ヵ月後の6月14日に開催された合同会議で、複合性局所疼痛症候群(CRPS)について発生頻度を調査するため、その間HPVワクチンは、積極的勧奨から外れることが決まった。
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