Halmes&Vaccine
長期収載品の崩壊
第13回 〜新薬創出企業の矜持〜
コイツ・ドナン
2013年7月15日号
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品の未来を占っている。ホームズの推理も佳境に入ってきた。
日本の安倍晋三政権は、日本版NIH(米国立衛生研究所)の創設やiPS細胞の研究事業への予算投入など、製薬産業の活性化を成長戦略の柱としている。しかし、政府の思惑に日本企業は応えることができるのか。ホームズは彼らの実力を明らかにするため、国内売上高を「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」、「その他新薬」、「長期収載品」、「その他」、「後発品」という5つの“カテゴリー”に分けた。果たして、ここから何が見えるのか。
ホームズが私に見せた資料は細かい(表)。このカテゴリー分類の前提を、私なりに少しおさらいしてみた。例えば、第一三共の「クラビット」は剤形によって長期収載品と新薬創出加算品が混在するが、ホームズはあえて、長期収載品のカ...
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品の未来を占っている。ホームズの推理も佳境に入ってきた。
日本の安倍晋三政権は、日本版NIH(米国立衛生研究所)の創設やiPS細胞の研究事業への予算投入など、製薬産業の活性化を成長戦略の柱としている。しかし、政府の思惑に日本企業は応えることができるのか。ホームズは彼らの実力を明らかにするため、国内売上高を「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」、「その他新薬」、「長期収載品」、「その他」、「後発品」という5つの“カテゴリー”に分けた。果たして、ここから何が見えるのか。
ホームズが私に見せた資料は細かい(表)。このカテゴリー分類の前提を、私なりに少しおさらいしてみた。例えば、第一三共の「クラビット」は剤形によって長期収載品と新薬創出加算品が混在するが、ホームズはあえて、長期収載品のカテゴ
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