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世界の医薬品業界

いったい何が売れるのか?

医薬評論家 五條正也

2013年7月15日号

 大手製薬企業の12年度の製品売上高を見ると、パテントクリフによって激減した製品はいくつも見つかる。一方、最近の新製品では前期比で3億ドル以上伸びた製品でさえ数えるほどしかない。 ここでは実際の数字をまとめてみた。表1は12年の大型製品の売上高が、前期比で4億ドル以上減収となったもので、決算期の数字を12月末の為替レートで米ドル換算した。前期比の数字はメーカーの決算発表によるもの。 12年度は、10億ドル以上の減収となった製品が8品目あり、これらの合計だけでも233.4億ドルある。4億ドル以上の減収となった16製品の減収の合計額は279.2億ドル。筆者は世界のブランド品市場はメーカーの販売価格ベースでは5000億ドルに満たないとみているので(うち米国が半分の2500億ドル弱)、ブランド品の5%以上が後発品、もしくはより効果が改善した製品に切り替わった計算だ。 後発品を含め...  大手製薬企業の12年度の製品売上高を見ると、パテントクリフによって激減した製品はいくつも見つかる。一方、最近の新製品では前期比で3億ドル以上伸びた製品でさえ数えるほどしかない。 ここでは実際の数字をまとめてみた。表1は12年の大型製品の売上高が、前期比で4億ドル以上減収となったもので、決算期の数字を12月末の為替レートで米ドル換算した。前期比の数字はメーカーの決算発表によるもの。 12年度は、10億ドル以上の減収となった製品が8品目あり、これらの合計だけでも233.4億ドルある。4億ドル以上の減収となった16製品の減収の合計額は279.2億ドル。筆者は世界のブランド品市場はメーカーの販売価格ベースでは5000億ドルに満たないとみているので(うち米国が半分の2500億ドル弱)、ブランド品の5%以上が後発品、もしくはより効果が改善した製品に切り替わった計算だ。 後発品を含めれば

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