医薬経済オンライン

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OUTLOOK・欧米のMR事情

売込みなしのアカデミックMRの出現

第290回

デルファイ・マネジメント・コンサルタント(DMC)社 植田南人

2013年7月15日号

 医療費が高騰するなか、MR活動が無駄な薬剤使用を増幅させているとの批判があるが、米国の多くの州で、医師や薬剤師がグループをつくり、臨床医を訪問、MRが提供する情報に対して反論し、古くから使われている安価な薬剤がいかに効率的に治療を達成するかなどを説くという新しい動きが出ている。フォーブス誌に掲載されたコリー・アンドリュー氏の投稿を検証したい。 ペンシルべニア州や南カリフォルニア州などでは、「アカデミックディテーリング」と呼ぶチーム立ち上げに予算を供出、州の薬剤使用削減を図る道具にする試みが開始されている。「カウンターディテーラー」と呼ばれるこの反MR組織に属する人たちは、病院や開業医の医療担当者を訪ね、古い製品やジェネリックが、さまざまな疾患患者の治療に対し、新しい、特許のまだある薬剤に比べて同等か、より効率的に治療ができることを説明...  医療費が高騰するなか、MR活動が無駄な薬剤使用を増幅させているとの批判があるが、米国の多くの州で、医師や薬剤師がグループをつくり、臨床医を訪問、MRが提供する情報に対して反論し、古くから使われている安価な薬剤がいかに効率的に治療を達成するかなどを説くという新しい動きが出ている。フォーブス誌に掲載されたコリー・アンドリュー氏の投稿を検証したい。 ペンシルべニア州や南カリフォルニア州などでは、「アカデミックディテーリング」と呼ぶチーム立ち上げに予算を供出、州の薬剤使用削減を図る道具にする試みが開始されている。「カウンターディテーラー」と呼ばれるこの反MR組織に属する人たちは、病院や開業医の医療担当者を訪ね、古い製品やジェネリックが、さまざまな疾患患者の治療に対し、新しい、特許のまだある薬剤に比べて同等か、より効率的に治療ができることを説明して

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