医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

官邸が製薬業界に突然の「再編勧奨」

産業競争力会議、健康・医療戦略室の「シビア」な視線

(株)薬新 井高恭彦

2013年7月1日号

 安倍政権発足後6ヵ月が経った。取材で会う業界人に感想を聞くと、皆、概ね好意的である。先の都議選から推測すれば、次の参院選も自民党が圧勝し、政権基盤をさらに盤石にするだろう。 同党が6月20日に公表した総合政策集「Jファイル2013」には「日本版NIHの創設」や「新薬創出・適応外薬解消等促進加算制度の本格導入・恒久化」など、業界がかねてから要望してきた政策が煌びやかに盛られている。これだけ見れば秋以降の薬価制度改革には、あたかも明るい光が指しているような錯覚に陥る。 ところが、官邸や政府からは「そんなに甘くないぞ」というシグナルがすでに発せられている。 なかでも4月23日の産業競争力会議で、菅義偉官房長官が放った一言は、業界首脳陣が肝を冷やすに十分だった。 「わが国の製薬・医療機器産業を眺めてみると、欧米に比べてメーカーの数が多く規模も小さい。イ...  安倍政権発足後6ヵ月が経った。取材で会う業界人に感想を聞くと、皆、概ね好意的である。先の都議選から推測すれば、次の参院選も自民党が圧勝し、政権基盤をさらに盤石にするだろう。 同党が6月20日に公表した総合政策集「Jファイル2013」には「日本版NIHの創設」や「新薬創出・適応外薬解消等促進加算制度の本格導入・恒久化」など、業界がかねてから要望してきた政策が煌びやかに盛られている。これだけ見れば秋以降の薬価制度改革には、あたかも明るい光が指しているような錯覚に陥る。 ところが、官邸や政府からは「そんなに甘くないぞ」というシグナルがすでに発せられている。 なかでも4月23日の産業競争力会議で、菅義偉官房長官が放った一言は、業界首脳陣が肝を冷やすに十分だった。 「わが国の製薬・医療機器産業を眺めてみると、欧米に比べてメーカーの数が多く規模も小さい。イノベ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence