長期収載品の崩壊 | 医薬経済オンライン

Holmes&Vaccine

長期収載品の崩壊

第12回　〜データの意味するもの〜

コイツ・ドナン

2013年7月1日号

　【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品の未来を推理している。日本では10年度から薬価制度において「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」が試行実施されている。日本企業も加算の恩恵を受けているが、そもそも加算の財源は長期収載品だ。しかし、厚生労働省はその長期収載品に、いよいよ見切りをつけるのではないか。ホームズはそう見通した。では、日本企業はどの程度、長期収載品に依存しているのか。ワクチン博士はホームズに、具体的な数値を示してほしいと要求した。　「大親友の博士の依頼だ。私のプライドをかけてやるしかないな」　ホームズは、発泡水を一気に飲み干し、腕まくりをしてパソコンに向かった。　こういうときのホームズは、ほかに目もくれずに作業をする。ホームズが資料づくりに没頭している間、私は日本の製薬産業の変遷をお浚いしてみることに... 　【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品の未来を推理している。日本では10年度から薬価制度において「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」が試行実施されている。日本企業も加算の恩恵を受けているが、そもそも加算の財源は長期収載品だ。しかし、厚生労働省はその長期収載品に、いよいよ見切りをつけるのではないか。ホームズはそう見通した。では、日本企業はどの程度、長期収載品に依存しているのか。ワクチン博士はホームズに、具体的な数値を示してほしいと要求した。　「大親友の博士の依頼だ。私のプライドをかけてやるしかないな」　ホームズは、発泡水を一気に飲み干し、腕まくりをしてパソコンに向かった。　こういうときのホームズは、ほかに目もくれずに作業をする。ホームズが資料づくりに没頭している間、私は日本の製薬産業の変遷をお浚いしてみることにした

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