医薬依存からの脱却にもがく帝人
大八木経営の先行きに懸念
2013年7月1日号
国内合成繊維2位の帝人が進めてきた、大型投資を柱とする拡大戦略が頓挫しようとしている。 医薬事業出身の大八木成男社長は11年3月期以降、医薬事業を手掛ける帝人ファーマの収益に頼る一本足経営を改めようと高機能繊維・複合材料事業の強化、なかでもアラミド繊維と炭素繊維を新たな2本柱にしようと育成に力を注いだ。だが、投資の回収にまさに乗り出そうとした矢先に市況が低迷。どちらも赤字に陥り、「会社を支えるどころか両足骨折の状態」(産業紙デスク)。リターン・プランが一向に見えてこないキョーリン製薬ホールディングに対する唐突な出資を含め、大八木経営の先行きに懸念が広まっている。 帝人は今春から、オランダのアラミド繊維生産子会社のテイジン・アラミドで希望退職を募り始めた。炭素繊維子会社、東邦テナックスの米国ロックウッド工場でも9月をメドに生産ラインの3分の2を...
国内合成繊維2位の帝人が進めてきた、大型投資を柱とする拡大戦略が頓挫しようとしている。 医薬事業出身の大八木成男社長は11年3月期以降、医薬事業を手掛ける帝人ファーマの収益に頼る一本足経営を改めようと高機能繊維・複合材料事業の強化、なかでもアラミド繊維と炭素繊維を新たな2本柱にしようと育成に力を注いだ。だが、投資の回収にまさに乗り出そうとした矢先に市況が低迷。どちらも赤字に陥り、「会社を支えるどころか両足骨折の状態」(産業紙デスク)。リターン・プランが一向に見えてこないキョーリン製薬ホールディングに対する唐突な出資を含め、大八木経営の先行きに懸念が広まっている。 帝人は今春から、オランダのアラミド繊維生産子会社のテイジン・アラミドで希望退職を募り始めた。炭素繊維子会社、東邦テナックスの米国ロックウッド工場でも9月をメドに生産ラインの3分の2を止
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