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海外時報

新旧糖尿病用薬の安全性論争

アバンディアとインクレチン製剤で際立つ位相差

2013年7月1日号

 インスリン製剤トレシーバの承認を米国食品医薬品庁(FDA)に拒まれたとはいえ、拡大する糖尿病市場の波に乗って順風満帆だったはずのノボノルディスクの株価が6月中旬、値を下げた。引き金は、イーライリリーが権利を得たTT401の可能性が高く、GLP1作動薬ビクトーザを脅かすとのアナリスト報告だった。 POC試験を通じ、「概念の証明」をやっと終えたばかりの段階で、上市は順調に運んで15年という治験薬の情報が、12年の売上高16.7億ドル、1〜3月期も35%伸ばした新薬の展望に影を落とした。向こう5年間で66%増、580億ドルが観測される成長市場は、不安定要素もまた多いのだ。 6月初め、数年前まで糖尿病用薬を代表していたアバンディアの安全性再評価をFDAが取り上げ、諮問委員会から一定の名誉回復につながる意見を得た。しかし翌週、BMJ(英国医師会雑誌)は、現在の治療の主...  インスリン製剤トレシーバの承認を米国食品医薬品庁(FDA)に拒まれたとはいえ、拡大する糖尿病市場の波に乗って順風満帆だったはずのノボノルディスクの株価が6月中旬、値を下げた。引き金は、イーライリリーが権利を得たTT401の可能性が高く、GLP1作動薬ビクトーザを脅かすとのアナリスト報告だった。 POC試験を通じ、「概念の証明」をやっと終えたばかりの段階で、上市は順調に運んで15年という治験薬の情報が、12年の売上高16.7億ドル、1〜3月期も35%伸ばした新薬の展望に影を落とした。向こう5年間で66%増、580億ドルが観測される成長市場は、不安定要素もまた多いのだ。 6月初め、数年前まで糖尿病用薬を代表していたアバンディアの安全性再評価をFDAが取り上げ、諮問委員会から一定の名誉回復につながる意見を得た。しかし翌週、BMJ(英国医師会雑誌)は、現在の治療の主流

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