医薬経済オンライン

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経営学から見た医薬品

MBAコースで教える新しい薬利学

第9回

日本経済大学大学院教授 赤瀬朋秀

2013年7月1日号

 米国医療の質委員会が著した“To Err is human”という本に、「人は誰でも間違える」と秀逸な日本語訳がついて、わが国の医療従事者、とくに医療安全を担当する部署やリスクマネジャーの間で広く知られるようになってから10年以上が経過する。 日本で、医療現場で発生する致命的事故がマスコミに報道されるようになってから、“医療安全”という概念や文化が浸透するようになってきた。その間、各医療施設で“医療安全”に対する取り組みが創意工夫によって実践されてきた。これで、人為的なミスはずいぶん減少したであろうし、真摯な取り組みが行われてきたことは一重に医療従事者の努力によるところが大きい。 しかし、このような対策を立てていても事故はゼロになることはない。ひとたび医療事故が発生すると、病院の幹部職員はその対応に追われることになる。事故...  米国医療の質委員会が著した“To Err is human”という本に、「人は誰でも間違える」と秀逸な日本語訳がついて、わが国の医療従事者、とくに医療安全を担当する部署やリスクマネジャーの間で広く知られるようになってから10年以上が経過する。 日本で、医療現場で発生する致命的事故がマスコミに報道されるようになってから、“医療安全”という概念や文化が浸透するようになってきた。その間、各医療施設で“医療安全”に対する取り組みが創意工夫によって実践されてきた。これで、人為的なミスはずいぶん減少したであろうし、真摯な取り組みが行われてきたことは一重に医療従事者の努力によるところが大きい。 しかし、このような対策を立てていても事故はゼロになることはない。ひとたび医療事故が発生すると、病院の幹部職員はその対応に追われることになる。事故が

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