医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

フロントライン

骨太方針は安倍政権の躓きの始まりか

2013年7月1日号

 安倍政権が「骨太の方針」を4年ぶりに復活させた。政府は、6月14日の閣議で来年度の予算編成に向けて「骨太の方針」を、成長戦略や規制改革の実施計画とともに決定した。「骨太の方針」は、政権が進める財政・経済政策の基本方針で、正式名称は「経済財政運営と改革の基本方針」。01年に、官僚主導ではなく首相官邸が政治主導で予算をつくるために始めた。小泉政権の最後の年である「骨太の方針06」では、11年度に国・地方の基礎的財政収支を黒字化する目標を設定し、社会保障費を5年間で1兆1000億円抑制するなど、個別分野の歳出削減目標も盛り込んだ。小泉時代は、官邸主導の構造改革の象徴として、与党や霞が関の反発を抑え込んで策定していたが、小泉以後の自民党政権では官僚の巻き返しによって政治主導はやや色褪せ ていた。 今回の「骨太の方針」は、7月の参院選を強く意識し警戒したため、懸...  安倍政権が「骨太の方針」を4年ぶりに復活させた。政府は、6月14日の閣議で来年度の予算編成に向けて「骨太の方針」を、成長戦略や規制改革の実施計画とともに決定した。「骨太の方針」は、政権が進める財政・経済政策の基本方針で、正式名称は「経済財政運営と改革の基本方針」。01年に、官僚主導ではなく首相官邸が政治主導で予算をつくるために始めた。小泉政権の最後の年である「骨太の方針06」では、11年度に国・地方の基礎的財政収支を黒字化する目標を設定し、社会保障費を5年間で1兆1000億円抑制するなど、個別分野の歳出削減目標も盛り込んだ。小泉時代は、官邸主導の構造改革の象徴として、与党や霞が関の反発を抑え込んで策定していたが、小泉以後の自民党政権では官僚の巻き返しによって政治主導はやや色褪せ ていた。 今回の「骨太の方針」は、7月の参院選を強く意識し警戒したため、懸案

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence