「原則解禁」ネット販売の舞台裏
推進派“勝利”の背景に厚労官僚の衰退
2013年6月15日号
「最初からわかっていたこと」 OTC薬のネット販売議論について日本チェーンドラッグストア協会の宗像守事務総長は、こう総括した。厚生労働省の一般用医薬品のインターネット販売等の新たなルールに関する検討会は2月から11回の会合を重ねたが、「推進派」と「慎重派」が折り合わず、ぐたぐたの両論併記に終わった。 その4日後、6月4日には安倍晋三首相が「すべて」のOTC薬のネット販売解禁を公表。一部の第1類OTC薬に関しては今後の議論と田村憲久厚労相が説明したことから〝原則解禁〟でひとまず決着したが、厚労省検討会ではまとめ切れず、官邸主導による政治判断での決着だった。「空中戦」。公開の審議会で意見をまとめ上げる「地上戦」とは異なり、政治家が介入する空中戦は禍根を残す。今回の空中戦では、官僚や業界団体は主要部隊から外されていた。一方で、官邸内も二転三転。検討会...
「最初からわかっていたこと」 OTC薬のネット販売議論について日本チェーンドラッグストア協会の宗像守事務総長は、こう総括した。厚生労働省の一般用医薬品のインターネット販売等の新たなルールに関する検討会は2月から11回の会合を重ねたが、「推進派」と「慎重派」が折り合わず、ぐたぐたの両論併記に終わった。 その4日後、6月4日には安倍晋三首相が「すべて」のOTC薬のネット販売解禁を公表。一部の第1類OTC薬に関しては今後の議論と田村憲久厚労相が説明したことから〝原則解禁〟でひとまず決着したが、厚労省検討会ではまとめ切れず、官邸主導による政治判断での決着だった。「空中戦」。公開の審議会で意見をまとめ上げる「地上戦」とは異なり、政治家が介入する空中戦は禍根を残す。今回の空中戦では、官僚や業界団体は主要部隊から外されていた。一方で、官邸内も二転三転。検討会と
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