道交法改正でも「虚偽申告減」は期待薄
てんかん患者に罰則、事故防止には限界
2013年6月15日号
傍聴席に児童6人の遺影が並んでいた。6月7日、衆議院本会議場には、11年に栃木県鹿沼市で起きたクレーン車の暴走事故で子供たちを亡くした遺族が訪れていた。この日、採決される改正道路交通法を見届けるためだ。
2年前の4月18日朝、集団登校中だった小学生の列にクレーン車が突っ込み、4〜6年生だった男児5人と女子1人がはねられて死亡した。クレーン車を運転していた柴田将人(27)受刑者が、持病のてんかん発作を起こし、意識を失ったことが暴走の原因だった。柴田受刑者は、てんかんの持病を隠してクレーン車の免許を不正に取得し、運転していた。
「確実に不正取得ができない運転免許交付制度を構築してほしい」
事故の後、遺族らは、運転免許の不正取得防止などを求める法改正をめざし、20万人分の署名を集めた。改正案は、てんかんや統合失調症など車の運転に支障を及ぼす可能性がある病気...
傍聴席に児童6人の遺影が並んでいた。6月7日、衆議院本会議場には、11年に栃木県鹿沼市で起きたクレーン車の暴走事故で子供たちを亡くした遺族が訪れていた。この日、採決される改正道路交通法を見届けるためだ。
2年前の4月18日朝、集団登校中だった小学生の列にクレーン車が突っ込み、4〜6年生だった男児5人と女子1人がはねられて死亡した。クレーン車を運転していた柴田将人(27)受刑者が、持病のてんかん発作を起こし、意識を失ったことが暴走の原因だった。柴田受刑者は、てんかんの持病を隠してクレーン車の免許を不正に取得し、運転していた。
「確実に不正取得ができない運転免許交付制度を構築してほしい」
事故の後、遺族らは、運転免許の不正取得防止などを求める法改正をめざし、20万人分の署名を集めた。改正案は、てんかんや統合失調症など車の運転に支障を及ぼす可能性がある病気の
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