新薬の市場環境を読む
抗PD1抗体でがん治療の進化を目撃
第45回
バークレイズ証券 株式調査部 関篤史
2013年6月15日号
2年連続で抗PD1は米国臨床腫瘍学会(ASCO)で注目の話題になった。シカゴで5月31日から6月4日まで開催されたASCO13年年次総会に参加した。 小野薬品/ブリストルマイヤーズスクイブの抗PD1の追加データは引き続き印象的であり、メラノーマ適応の第Ⅰ相試験(n=107)の全投与群に渡り、2年及び3年の生存率は44%及び40%(1年生存率は62%)だった。これは「エルボイ」(一般名=イピリムマブ)の治療経験患者における2年生存率24%のほぼ2倍である。治療効果も一部の患者で持続している。治療を中断した17人の患者は疾患進行と関連のない理由のようだ。17人中12人(71%)は中断後16週間以上にわたって奏効し続けており、12人中8人(67%)は16〜56週間にわたって奏効していた。 小野/BMSの「ニボルマブ」は肺がんだけで60億ドル以上の売上高機会があると見ている。ほかのが...
2年連続で抗PD1は米国臨床腫瘍学会(ASCO)で注目の話題になった。シカゴで5月31日から6月4日まで開催されたASCO13年年次総会に参加した。 小野薬品/ブリストルマイヤーズスクイブの抗PD1の追加データは引き続き印象的であり、メラノーマ適応の第Ⅰ相試験(n=107)の全投与群に渡り、2年及び3年の生存率は44%及び40%(1年生存率は62%)だった。これは「エルボイ」(一般名=イピリムマブ)の治療経験患者における2年生存率24%のほぼ2倍である。治療効果も一部の患者で持続している。治療を中断した17人の患者は疾患進行と関連のない理由のようだ。17人中12人(71%)は中断後16週間以上にわたって奏効し続けており、12人中8人(67%)は16〜56週間にわたって奏効していた。 小野/BMSの「ニボルマブ」は肺がんだけで60億ドル以上の売上高機会があると見ている。ほかのがん種
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