長期収載品の崩壊 | 医薬経済オンライン

Halmes&Vaccine

長期収載品の崩壊

第11回〜ニンジンと鞭〜

コイツ・ドナン

2013年6月15日号

【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品の未来を推理している。日本の製薬産業は厳しい状況にある。財務省の貿易統計では、医薬品は輸入超過だ。また、厚生労働省の薬事工業生産動態統計によると、日本企業の医薬品自給率も低い。「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」を取得しているのは専ら外資系企業で、しかも日本企業の加算対象品は導入品が主体だった。ところが、加算対象品を評価する指標となる「加算額」を見ると、日本企業も負けてはいない。日本企業の弱体化に落ち込んでいた日本贔屓のワクチン博士は「加算額」では欧米企業に伍していたことを素直に喜んだが、ホームズは「まだ早い」と諭す。　新薬創出・適応外薬解消等促進加算は外資系企業、つまり「黒船」に利益をプレゼントする仕組みではない。厚労省は日本企業にも配慮しているという。私は嬉しくなって... 【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品の未来を推理している。日本の製薬産業は厳しい状況にある。財務省の貿易統計では、医薬品は輸入超過だ。また、厚生労働省の薬事工業生産動態統計によると、日本企業の医薬品自給率も低い。「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」を取得しているのは専ら外資系企業で、しかも日本企業の加算対象品は導入品が主体だった。ところが、加算対象品を評価する指標となる「加算額」を見ると、日本企業も負けてはいない。日本企業の弱体化に落ち込んでいた日本贔屓のワクチン博士は「加算額」では欧米企業に伍していたことを素直に喜んだが、ホームズは「まだ早い」と諭す。　新薬創出・適応外薬解消等促進加算は外資系企業、つまり「黒船」に利益をプレゼントする仕組みではない。厚労省は日本企業にも配慮しているという。私は嬉しくなってしま

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