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製薬企業・その現状と展望

あすか製薬 新中期経営計画は前計画の再挑戦

—大震災による挫折を覆せるか—

2013年6月15日号

 15年度を最終年度とする新中期経営計画「アスカプラン2015」がスタートした。連結業績の15年度目標は、売上高が500億円、営業利益が30億円、売上営業利益率が6%である。12年度実績の売上高409億6300万円、営業利益10億6100万円、売上営業利益率2.6%に比べると、3年間で売上高は22.1%増、営業利益は2.83倍を見込んでいる。目標が過大の印象は否めない。12年度決算と同時に明らかにされた計画初年度に当たる13年度の予想は、売上高419億円、営業利益7億円だ。2.3%の増収、営業利益は▲34.1%、売上営業利益率は1.7%に低下する。減益は研究開発費増が原因だ。これでは14年度、15年度の急回復なくしては新中計の達成は不可能である。  過大と言える目標を掲げたのは、高い目標で全社の士気を鼓舞するという意味合いだけなのだろうか。ただ、新中計が12年度で終了した前中計に再挑戦するものであるこ...  15年度を最終年度とする新中期経営計画「アスカプラン2015」がスタートした。連結業績の15年度目標は、売上高が500億円、営業利益が30億円、売上営業利益率が6%である。12年度実績の売上高409億6300万円、営業利益10億6100万円、売上営業利益率2.6%に比べると、3年間で売上高は22.1%増、営業利益は2.83倍を見込んでいる。目標が過大の印象は否めない。12年度決算と同時に明らかにされた計画初年度に当たる13年度の予想は、売上高419億円、営業利益7億円だ。2.3%の増収、営業利益は▲34.1%、売上営業利益率は1.7%に低下する。減益は研究開発費増が原因だ。これでは14年度、15年度の急回復なくしては新中計の達成は不可能である。  過大と言える目標を掲げたのは、高い目標で全社の士気を鼓舞するという意味合いだけなのだろうか。ただ、新中計が12年度で終了した前中計に再挑戦するものであることは

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