医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

夜明けを迎える日本の「再生医療」

第35回

生島准

2013年6月15日号

 6月6日、政府は薬事法改正案と再生医療等の安全性確保等に関する法律(再生医療新法)の国会提出を見送った。だが、これは安倍内閣の再生医療支援が揺らいだことを示す動きでは決してない。今国会に提出して審議未了となり、廃案となることを懸念した措置だ。むしろ、これで間違いなく、参院選後の臨時国会で、両法案の成立が決まった。日本の再生医療の夜明けがもうすぐやってくるのだ。 昨年の京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長のノーベル賞授賞で、政府は再生医療支援で多幸症状態にある。今後10年間にわたって1000億円以上の研究費支援をぶち上げたほどだ。再生医療など研究したことのない議員ばかり雁首を揃えた内閣府の総合科学技術会議も、政府の多幸症に感染、お追従で30年までにiPS細胞などを活用した再生医療で1兆円市場を確保すると発表してしまった。 加えて、今年3月には神戸...  6月6日、政府は薬事法改正案と再生医療等の安全性確保等に関する法律(再生医療新法)の国会提出を見送った。だが、これは安倍内閣の再生医療支援が揺らいだことを示す動きでは決してない。今国会に提出して審議未了となり、廃案となることを懸念した措置だ。むしろ、これで間違いなく、参院選後の臨時国会で、両法案の成立が決まった。日本の再生医療の夜明けがもうすぐやってくるのだ。 昨年の京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長のノーベル賞授賞で、政府は再生医療支援で多幸症状態にある。今後10年間にわたって1000億円以上の研究費支援をぶち上げたほどだ。再生医療など研究したことのない議員ばかり雁首を揃えた内閣府の総合科学技術会議も、政府の多幸症に感染、お追従で30年までにiPS細胞などを活用した再生医療で1兆円市場を確保すると発表してしまった。 加えて、今年3月には神戸市の

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