医薬経済オンライン

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深層◎医薬品市場

後発品リスクに慄く卸と薬局

「再編」と「公定マージン」の選択肢

2013年6月1日号

 厚生労働省が後発品の使用促進に関するロードマップを策定し、17年度末までに数量ベースで「60%」という目標を設定した。ただ、この新目標を12年度末までに「30%」としていた旧目標に置き換えると「34.3%」に過ぎない。最近は「大した目標ではない」といった声が財政当局や保険者などから出ている。  だが、新薬メーカー流通担当者はこう指摘する。  「数値目標は劇的ではない。けれども、現場でいろんな話をしていると『大丈夫かな』と思うことが多い。医薬品卸と調剤薬局、それに後発品メーカーのことだ」  どうもこういう話のようだ。  後発品が増えれば長期収載品が利益の源泉となっていた医薬品卸と調剤薬局の経営を圧迫する。  後発品メーカーは市場そのものが拡大して「わが世の春を謳歌できる」と思うが、新薬系、兼業系、専業系、外資系と各社がこぞって参入し、激戦状態にある。後...  厚生労働省が後発品の使用促進に関するロードマップを策定し、17年度末までに数量ベースで「60%」という目標を設定した。ただ、この新目標を12年度末までに「30%」としていた旧目標に置き換えると「34.3%」に過ぎない。最近は「大した目標ではない」といった声が財政当局や保険者などから出ている。  だが、新薬メーカー流通担当者はこう指摘する。  「数値目標は劇的ではない。けれども、現場でいろんな話をしていると『大丈夫かな』と思うことが多い。医薬品卸と調剤薬局、それに後発品メーカーのことだ」  どうもこういう話のようだ。  後発品が増えれば長期収載品が利益の源泉となっていた医薬品卸と調剤薬局の経営を圧迫する。  後発品メーカーは市場そのものが拡大して「わが世の春を謳歌できる」と思うが、新薬系、兼業系、専業系、外資系と各社がこぞって参入し、激戦状態にある。後発品

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