医薬経済オンライン

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「分業バッシング」再燃の理由

政策誘導に依存してきた薬局のツケ

2013年6月1日号

 医薬分業が再びバッシングを受け始めている。分業率が60%を超え、患者にとって当たり前の制度となったなかで、改めて薬局の存在価値が問われている。数兆円にのぼる調剤金額に見合った患者サービスが行われているのか。OTC薬のインターネット販売に反対する一方、どれだけの薬局がルール通りに販売しているのか。調剤ポイントが健康保険法に違反していると訴える前に、ポイント以上の患者サービスに努めてきたのか。膨れ上がった市場規模とは裏腹に、分業市場の競争原理は稚拙だ。医療機関の目の前という「立地」と、薬剤師会を中心とした「既得権益」が市場を牛耳ってきた。  が、そんな薬局をバッシングしても仕方がない側面もある。彼らは数兆円という市場を自らの手で勝ち取ったわけではないからだ。  分業のキーワードが「政策誘導」。日本の分業は、薬剤師が医師から調剤権を勝ち得た結果...  医薬分業が再びバッシングを受け始めている。分業率が60%を超え、患者にとって当たり前の制度となったなかで、改めて薬局の存在価値が問われている。数兆円にのぼる調剤金額に見合った患者サービスが行われているのか。OTC薬のインターネット販売に反対する一方、どれだけの薬局がルール通りに販売しているのか。調剤ポイントが健康保険法に違反していると訴える前に、ポイント以上の患者サービスに努めてきたのか。膨れ上がった市場規模とは裏腹に、分業市場の競争原理は稚拙だ。医療機関の目の前という「立地」と、薬剤師会を中心とした「既得権益」が市場を牛耳ってきた。  が、そんな薬局をバッシングしても仕方がない側面もある。彼らは数兆円という市場を自らの手で勝ち取ったわけではないからだ。  分業のキーワードが「政策誘導」。日本の分業は、薬剤師が医師から調剤権を勝ち得た結果で

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