医薬経済オンライン

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指折りの優良物件「東電病院」

立地のよさから「120億円」との声も

2013年6月1日号

 昨年6月、当時東京都副知事だった猪瀬直樹知事の追及で、一躍、世間に存在を知られたのが東京電力病院だ。JR信濃町駅前の慶応大学附属病院に隣接する7階建ての病院だが、歩道脇に「東京電力病院」と書かれた石の銘があるだけで、通り過ぎる人もほとんど気付かない。それもそのはず、診察を受けるのは東電社員と家族、OBだけという職域病院なのである。  東電には福島原発事故の処理費用を賄うために3兆円近い公的資金が投入され、実質国有化されているのは周知の通り。東電自身も資産売却を求められ、1200件を超える資産がリストアップされ、順次、入札が行われている。ところが、東電の資産を洗い出し、東電病院の存在に火をつけた猪瀬知事は、東電病院が売却予定リストに組み入れられていないことを発見。「東電病院を売却予定リストから省いている。一般市民に開放されず、東電職員だけが利用...  昨年6月、当時東京都副知事だった猪瀬直樹知事の追及で、一躍、世間に存在を知られたのが東京電力病院だ。JR信濃町駅前の慶応大学附属病院に隣接する7階建ての病院だが、歩道脇に「東京電力病院」と書かれた石の銘があるだけで、通り過ぎる人もほとんど気付かない。それもそのはず、診察を受けるのは東電社員と家族、OBだけという職域病院なのである。  東電には福島原発事故の処理費用を賄うために3兆円近い公的資金が投入され、実質国有化されているのは周知の通り。東電自身も資産売却を求められ、1200件を超える資産がリストアップされ、順次、入札が行われている。ところが、東電の資産を洗い出し、東電病院の存在に火をつけた猪瀬知事は、東電病院が売却予定リストに組み入れられていないことを発見。「東電病院を売却予定リストから省いている。一般市民に開放されず、東電職員だけが利用し

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