海外時報
保険適用は健康を改善しない?
オレゴン州のメディケイド実験が波紋
2013年6月1日号
医療扶助制度メディケイドの適用を広げて無保険者を減らした結果、経済的負担を軽減しながら医療アクセスを改善し、予防ケアの活用も進んだ。しかし、血圧、脂質、血糖、心臓血管リスクの改善は確認できなかった──。
カリフォルニア州の北に位置するオレゴン州が08年に始めた政策の2年目の結果が論争を生んでいる。民主・共和両党の政権アドバイザーを含む有力経済学者グループによる共同研究が5月初め、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに報告された。
準皆保険政策の半数に当たる1600万人を、メディケイドの適用拡大で担うというのがオバマ政権の基本計画だった。しかし昨年、最高裁が政策への参加は州の自由であり、強要できないと示したことから、来年1月実施を前に、共和党が支配する州で方針が問われている。
そのさなかに、巨費を投じても著しい健康改善は望めないとい...
医療扶助制度メディケイドの適用を広げて無保険者を減らした結果、経済的負担を軽減しながら医療アクセスを改善し、予防ケアの活用も進んだ。しかし、血圧、脂質、血糖、心臓血管リスクの改善は確認できなかった──。
カリフォルニア州の北に位置するオレゴン州が08年に始めた政策の2年目の結果が論争を生んでいる。民主・共和両党の政権アドバイザーを含む有力経済学者グループによる共同研究が5月初め、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに報告された。
準皆保険政策の半数に当たる1600万人を、メディケイドの適用拡大で担うというのがオバマ政権の基本計画だった。しかし昨年、最高裁が政策への参加は州の自由であり、強要できないと示したことから、来年1月実施を前に、共和党が支配する州で方針が問われている。
そのさなかに、巨費を投じても著しい健康改善は望めないという
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