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医薬経済気象台

景気楽観に落とし穴はないか

2013年6月1日号

 1〜3月期のGDP速報値が発表された。事前の民間エコノミスト予想の平均2.8%を大きく上回る年率で実質3.5%の成長だった。自動車販売増など株高による消費者心理の改善が個人消費増をもたらし、米国向け輸出が円安と米景気回復で伸びて輸出全体もプラスに転じたことが牽引した。  アベノミクスは期待以上に景気にプラスしてきた。これを受け政府の月例経済報告では「緩やかに持ち直している」と景気の基調判断を引き上げた。確かに相次いで発表されている3月の景気指標は、景気好転を感じさせるものが多い。生産、消費、雇用などは、すでに今年に入り上向きの動きにあったが、3月になって輸出がプラス転換。対米、対アジアNIES(新興工業経済地域)向けがプラスに転じ、円安の効果が出てきたことを示している。  そのなかで回復の遅れが指摘されたのが設備投資だ。1〜3月のGDP速報でも設備...  1〜3月期のGDP速報値が発表された。事前の民間エコノミスト予想の平均2.8%を大きく上回る年率で実質3.5%の成長だった。自動車販売増など株高による消費者心理の改善が個人消費増をもたらし、米国向け輸出が円安と米景気回復で伸びて輸出全体もプラスに転じたことが牽引した。  アベノミクスは期待以上に景気にプラスしてきた。これを受け政府の月例経済報告では「緩やかに持ち直している」と景気の基調判断を引き上げた。確かに相次いで発表されている3月の景気指標は、景気好転を感じさせるものが多い。生産、消費、雇用などは、すでに今年に入り上向きの動きにあったが、3月になって輸出がプラス転換。対米、対アジアNIES(新興工業経済地域)向けがプラスに転じ、円安の効果が出てきたことを示している。  そのなかで回復の遅れが指摘されたのが設備投資だ。1〜3月のGDP速報でも設備投

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