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薬剤経済学

統合失調症用薬CERの医療費影響

(後) 個人差を無視した給付制限の危険性

2013年6月1日号

 A.バス(ワシントン大)らの「有効性比較研究の健康と医療費に対する影響」は、抗精神病薬を例にCERに基づく薬剤選択の変化が生む影響を、金銭換算した便益(QALY1年10万ドル)と費用の関係で分析した(ジャーナル・オブ・ヘルス・エコノミクス2011年7月)。 第2世代(SGR)のクエチアピン(月415ドル)、オランザピン(440ドル)、リスペリドン(595ドル)と全体に差のない臨床結果を示した安価な第1世代(FGR)のペルフェナジン(196ドル)を活用させる政策を、医療扶助メディケイド25万人の患者に18ヵ月展開するシナリオだ。 抗精神病薬は、患者個々に適した薬剤が異なる傾向が強い。ペルフェナジンが効く患者は25%のみで、残り75%は薬剤療法による症状や生活の質(QOL)の改善なしに服薬を打ち切る。 図は、特許保護が切れたリスペリドンも給付する部分給付制限における患者...  A.バス(ワシントン大)らの「有効性比較研究の健康と医療費に対する影響」は、抗精神病薬を例にCERに基づく薬剤選択の変化が生む影響を、金銭換算した便益(QALY1年10万ドル)と費用の関係で分析した(ジャーナル・オブ・ヘルス・エコノミクス2011年7月)。 第2世代(SGR)のクエチアピン(月415ドル)、オランザピン(440ドル)、リスペリドン(595ドル)と全体に差のない臨床結果を示した安価な第1世代(FGR)のペルフェナジン(196ドル)を活用させる政策を、医療扶助メディケイド25万人の患者に18ヵ月展開するシナリオだ。 抗精神病薬は、患者個々に適した薬剤が異なる傾向が強い。ペルフェナジンが効く患者は25%のみで、残り75%は薬剤療法による症状や生活の質(QOL)の改善なしに服薬を打ち切る。 図は、特許保護が切れたリスペリドンも給付する部分給付制限における患者結果

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