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老医師のつぶやき

裁判員制度と憲法96条

第14回

吉原忠男(前埼玉県医師会長)

2013年6月1日号

 診察室に裁判員に選ばれたけど困った、と言ってくる人がときどきいる。診察にくるのだから、それぞれ病を抱えている人ばかりだ。  「具合が悪ければ無理しなくていいんじゃないですか」と言うと、「だって無断で欠席したら罰金とか罰則が通知書に書いてあるんですよ。突然通知書を寄こして、来なきゃ罰金なんてひどいですよ」と患者さんは困っている。  「でも、正当な理由があれば応じなくてもいいんだから、あなたの病状を言って応じられないって言えば勘弁してもらえるんじゃないですか」  「大丈夫ですかねぇ。聞いてもらえなかったら診断書を書いてもらえますか」  「いいですよ」というようなことになる。  診察室に裁判員に選ばれたけど困った、と言ってくる人がときどきいる。診察にくるのだから、それぞれ病を抱えている人ばかりだ。  「具合が悪ければ無理しなくていいんじゃないですか」と言うと、「だって無断で欠席したら罰金とか罰則が通知書に書いてあるんですよ。突然通知書を寄こして、来なきゃ罰金なんてひどいですよ」と患者さんは困っている。  「でも、正当な理由があれば応じなくてもいいんだから、あなたの病状を言って応じられないって言えば勘弁してもらえるんじゃないですか」  「大丈夫ですかねぇ。聞いてもらえなかったら診断書を書いてもらえますか」  「いいですよ」というようなことになる。

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