医薬経済オンライン

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「断酒」で30年ぶりの新薬登場

飲みたい気持ちを抑える「レグテクト」

(株)薬新 井高恭彦

2013年5月15日号

 日本新薬が断酒補助剤「レグテクト」(一般名=アカンプロサート)の販売を開始する。アルコール依存症を対象にした新薬の登場は国内では実に30年ぶり。しかも、既存品は同じ作用機序の2剤だけだ。そこにまったく新しい作用機序を持つレグテクトが出てくる。患者、家族、医師の期待は大きい。  アルコール依存症は厄介な病気だ。強烈な飲酒欲求がまとわりついて離れない。いったん酒を飲んだが最後、もう止まらない。意識がなくなるまで飲み続け、数々の問題を起こす。「これはまずい」と気付き、意を決して断酒に踏み切っても続けるのは、そう簡単ではない。しばらくすると離脱症が襲ってくる。全身の震え、発汗、不眠、吐き気、不整脈、痙攣発作、さらには幻覚、幻聴である。耐えられず、また酒を飲む。すると一時的に離脱症状は消失する。で、今度こそと断酒に再チャレンジ。そしてまた離脱症状、...  日本新薬が断酒補助剤「レグテクト」(一般名=アカンプロサート)の販売を開始する。アルコール依存症を対象にした新薬の登場は国内では実に30年ぶり。しかも、既存品は同じ作用機序の2剤だけだ。そこにまったく新しい作用機序を持つレグテクトが出てくる。患者、家族、医師の期待は大きい。  アルコール依存症は厄介な病気だ。強烈な飲酒欲求がまとわりついて離れない。いったん酒を飲んだが最後、もう止まらない。意識がなくなるまで飲み続け、数々の問題を起こす。「これはまずい」と気付き、意を決して断酒に踏み切っても続けるのは、そう簡単ではない。しばらくすると離脱症が襲ってくる。全身の震え、発汗、不眠、吐き気、不整脈、痙攣発作、さらには幻覚、幻聴である。耐えられず、また酒を飲む。すると一時的に離脱症状は消失する。で、今度こそと断酒に再チャレンジ。そしてまた離脱症状、耐

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