「第2のAIJ」と化すMRI事件
「診療報酬」で引っ掛かった皆保険の日本人
2013年5月15日号
「第2のAIJ事件」という声もあがっている。目下、社会面を賑わせている米資産運用会社、MRIインターナショナル(米ネバダ州)の1300億円消失事件だ。同社は東京・赤坂のビルにサービスセンターを設け、「米国の医療機関からMARS(診療報酬請求債権)を買い取り、保険会社に請求することで莫大な利益を上げることが可能。出資者は6〜8.5%の高利回りの配当を得られる」という触れ込みで、専ら日本で投資資金を募集していた。
ところが、昨年夏頃から投資家への配当が滞り、4月末に証券取引等監視委員会(SESC)が強制捜査すると、1365億円もの巨額の金が行方不明。少なくとも11年以降は集めた資金を配当に回す自転車操業に陥っていたことが判明したという。
だが、MRI社の本社が米国だけに捜査は隔靴掻痒なのだ。SESCは米証券監視委員会に捜査を依頼。米歳入庁が「脱税疑惑」と...
「第2のAIJ事件」という声もあがっている。目下、社会面を賑わせている米資産運用会社、MRIインターナショナル(米ネバダ州)の1300億円消失事件だ。同社は東京・赤坂のビルにサービスセンターを設け、「米国の医療機関からMARS(診療報酬請求債権)を買い取り、保険会社に請求することで莫大な利益を上げることが可能。出資者は6〜8.5%の高利回りの配当を得られる」という触れ込みで、専ら日本で投資資金を募集していた。
ところが、昨年夏頃から投資家への配当が滞り、4月末に証券取引等監視委員会(SESC)が強制捜査すると、1365億円もの巨額の金が行方不明。少なくとも11年以降は集めた資金を配当に回す自転車操業に陥っていたことが判明したという。
だが、MRI社の本社が米国だけに捜査は隔靴掻痒なのだ。SESCは米証券監視委員会に捜査を依頼。米歳入庁が「脱税疑惑」とし
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