医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

医薬品市場の縮小が業界を直撃

医薬評論家 五條正也

2013年5月15日号

 イーライリリーは米国のMR約4000人のうち約40%を削減する方針だ。契約MRを含めて1624人を削減するが、360人はすでに契約が切れており、685人の正社員も6月30日付でレイオフ。それ以外に約560人は異動可能な他部署が4月下旬に提示されており、それに応募しても12週間内に異動が決まらなければ7月15日にレイオフされる。リリーの今年第1四半期(1Q)の米国医薬品売上高を見ると、今年12月11日に特許が切れる抗うつ剤「サインバルタ」が39%を占めており、骨粗しょう症薬「エビスタ」は来年4月に切れる。40%のMR削減はその売上減に対応したものだ。 なお、リリーはインスリンの製造能力を2倍に拡大するため、本社のあるインディアナポリスで新しい製造施設を4月に起工した。15年の完成予定だが、現在第Ⅲ相段階に新規の基底インスリンアナログとサノフィの「ランタス」のバイオシミラーがあり、1...  イーライリリーは米国のMR約4000人のうち約40%を削減する方針だ。契約MRを含めて1624人を削減するが、360人はすでに契約が切れており、685人の正社員も6月30日付でレイオフ。それ以外に約560人は異動可能な他部署が4月下旬に提示されており、それに応募しても12週間内に異動が決まらなければ7月15日にレイオフされる。リリーの今年第1四半期(1Q)の米国医薬品売上高を見ると、今年12月11日に特許が切れる抗うつ剤「サインバルタ」が39%を占めており、骨粗しょう症薬「エビスタ」は来年4月に切れる。40%のMR削減はその売上減に対応したものだ。 なお、リリーはインスリンの製造能力を2倍に拡大するため、本社のあるインディアナポリスで新しい製造施設を4月に起工した。15年の完成予定だが、現在第Ⅲ相段階に新規の基底インスリンアナログとサノフィの「ランタス」のバイオシミラーがあり、15年

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