経済記事の読み方
介護施設融資に励む銀行の“凄まじさ”
2013年5月15日号
過日、数年後に60歳定年を迎える西日本地区の地方銀行支店長が本音を漏らした。
「教員の早期退職じゃないけれど、銀行も55歳を前にすると肩叩きが常識。私もそろそろ職探し、と思っているときに親しいOBから、後任にどうだい、と誘われて。ありがたい先輩ですわ」
行き先は、地元にある私立病院の事務長ポスト。開業以来のメインバンクから、融資の見返りに中高年行員の受け皿として、代々支店長級を受け入れている、地元では中堅の総合病院だ。銀行の子会社は減っても、そこは「殿様地銀」。過疎化が進み患者数も減少して経営難の医療機関に、OBの1人や2人送り込むくらいは造作もない。
今、地域金融機関が医療分野への融資に積極的だ。とりわけ民間参入が増加している老人介護施設の開業及び運転資金が狙い。新規開設も多いから、事務処理のリーダー需要もあり、銀行の再就職先にもってこ...
過日、数年後に60歳定年を迎える西日本地区の地方銀行支店長が本音を漏らした。
「教員の早期退職じゃないけれど、銀行も55歳を前にすると肩叩きが常識。私もそろそろ職探し、と思っているときに親しいOBから、後任にどうだい、と誘われて。ありがたい先輩ですわ」
行き先は、地元にある私立病院の事務長ポスト。開業以来のメインバンクから、融資の見返りに中高年行員の受け皿として、代々支店長級を受け入れている、地元では中堅の総合病院だ。銀行の子会社は減っても、そこは「殿様地銀」。過疎化が進み患者数も減少して経営難の医療機関に、OBの1人や2人送り込むくらいは造作もない。
今、地域金融機関が医療分野への融資に積極的だ。とりわけ民間参入が増加している老人介護施設の開業及び運転資金が狙い。新規開設も多いから、事務処理のリーダー需要もあり、銀行の再就職先にもってこいと
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