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話題の焦点

「医師・介護職、立場逆転の構図」

2013年5月1日号

 加齢により病気持ちとなった高齢者は、医師あるいは介護職からいろいろ面倒をみてもらうことになるが、職務内容上、両者に明確なスタンスの違いがあって当然である。 医師が治療上、患者に多少の厳しさをもって接する一方で、介護職員は日常生活の細部にわたって気配りをし、QOLの向上に努める。 「前の薬のほうが体に合っていたようですが」とか、「口渇(こうかつ)を訴えるので点滴を」とか、最近は介護職がどんどん口出しをする。医師としていちいち応じるわけではない。だが、その積み重ねがのっぴきならぬ事態を招く。 不満を募らせた介護職が、患者、家族らの同意をバックに、突然、医師は在宅患者を失う。医師を頂点としたピラミッド型運営がガラガラと崩壊してきているのだ。 目ざとい医師は、地域の医療・介護研修会などに積極的に参加しているようだが、保身ではなく、患者のためを...  加齢により病気持ちとなった高齢者は、医師あるいは介護職からいろいろ面倒をみてもらうことになるが、職務内容上、両者に明確なスタンスの違いがあって当然である。 医師が治療上、患者に多少の厳しさをもって接する一方で、介護職員は日常生活の細部にわたって気配りをし、QOLの向上に努める。 「前の薬のほうが体に合っていたようですが」とか、「口渇(こうかつ)を訴えるので点滴を」とか、最近は介護職がどんどん口出しをする。医師としていちいち応じるわけではない。だが、その積み重ねがのっぴきならぬ事態を招く。 不満を募らせた介護職が、患者、家族らの同意をバックに、突然、医師は在宅患者を失う。医師を頂点としたピラミッド型運営がガラガラと崩壊してきているのだ。 目ざとい医師は、地域の医療・介護研修会などに積極的に参加しているようだが、保身ではなく、患者のためを考え

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