接近し過ぎる安倍首相と薬業界
やはり絵に描いた餅で終わる「日本版NIH」
2013年5月1日号
4月19日、東京・内幸町の日本プレスセンタービル。高い内閣支持率を維持する安倍晋三首相は、記者を前に、財政出動と金融緩和に続く「成長戦略」をぶち上げた。そのスピーチを文字に起こすと1万2000字程度となるが、うち3分の1が医療・医薬品分野だ。 「私は、潰瘍性大腸炎という難病で、前回、総理の職を辞することとなりました。5年前に、画期的な新薬ができて回復し、再び、総理大臣に就任することができました。しかし、この新薬は日本では、承認が25年も遅れました」 ゼリア新薬の「アサコール」である。 安倍首相は、問題点を指摘する。開発から申請までに時間がかかるが、それは国内の臨床データの収集や治験を進める体制が不十分だから。再生医療のような未踏の技術開発は、成果につながらないリスクも高く、民間企業は二の足を踏みがち。そして、こう切り出した。 「こうした課題に19世...
4月19日、東京・内幸町の日本プレスセンタービル。高い内閣支持率を維持する安倍晋三首相は、記者を前に、財政出動と金融緩和に続く「成長戦略」をぶち上げた。そのスピーチを文字に起こすと1万2000字程度となるが、うち3分の1が医療・医薬品分野だ。 「私は、潰瘍性大腸炎という難病で、前回、総理の職を辞することとなりました。5年前に、画期的な新薬ができて回復し、再び、総理大臣に就任することができました。しかし、この新薬は日本では、承認が25年も遅れました」 ゼリア新薬の「アサコール」である。 安倍首相は、問題点を指摘する。開発から申請までに時間がかかるが、それは国内の臨床データの収集や治験を進める体制が不十分だから。再生医療のような未踏の技術開発は、成果につながらないリスクも高く、民間企業は二の足を踏みがち。そして、こう切り出した。 「こうした課題に19世紀に
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