調整必須となる「医療人材」の需給
「雇用の質」改善に〝親身〟な公的介入
2013年5月1日号
組織の向かう方向性への疑問、納得のいかない処遇、理不尽な仕打ち。職場でそうしたことがあったらどうするか。異議申し立てをするか、我慢するか、辞めるか。 もちろん完全な職場などない。組織に属して働く以上、大なり小なり、日常的に直面する葛藤でもあるわけで、大多数の従順な日本人労働者は、例えば赤ちょうちんで仲間同士愚痴を言い合い、あるいは酒の力を借りて上司にインフォーマルな「プチ異議申し立て」をしたりして、折り合いをつけている。 だが医療業界の場合は事情が異なる。病院勤務の医師や看護師に夜勤・当直はつきもので、日常的に長時間勤務を余儀なくされている。そこでたまる疲労やストレスは、本人にとっての健康リスクであることはもとより、注意力や判断力の低下によって、医療事故の引き金ともなりうる。 看護師の間では、「夜勤ができて当たり前」という暗黙の了解が...
組織の向かう方向性への疑問、納得のいかない処遇、理不尽な仕打ち。職場でそうしたことがあったらどうするか。異議申し立てをするか、我慢するか、辞めるか。 もちろん完全な職場などない。組織に属して働く以上、大なり小なり、日常的に直面する葛藤でもあるわけで、大多数の従順な日本人労働者は、例えば赤ちょうちんで仲間同士愚痴を言い合い、あるいは酒の力を借りて上司にインフォーマルな「プチ異議申し立て」をしたりして、折り合いをつけている。 だが医療業界の場合は事情が異なる。病院勤務の医師や看護師に夜勤・当直はつきもので、日常的に長時間勤務を余儀なくされている。そこでたまる疲労やストレスは、本人にとっての健康リスクであることはもとより、注意力や判断力の低下によって、医療事故の引き金ともなりうる。 看護師の間では、「夜勤ができて当たり前」という暗黙の了解があ
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