医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

正念場を迎えた「SCM」構築

流通BMSを導入したドラッグストアの「思惑」

第28回

2013年5月1日号

 消費財流通のなかで、唯一、IT化が遅れている薬業界。IT化が出遅れたのは、薬局や薬店、ドラッグストアなど、小売業が自らシステムを構築をしなくても、メーカーや卸のバックアップで受発注などの業務がスムーズに行えたからだ。その代表が、大正製薬のVAN(付加価値通信網)システムだ。医薬部外品に移行する前の栄養ドリンク剤の購買動向を把握するために、大正が自ら端末機を取引先の薬局や薬店に設置して、マーケティング戦略や棚割り提案などに役立ててきた。 薬業界関係者によると、医薬部外品やリスク別3分類に移行する前のOTC薬の市場で販売動向を正確に把握していたのは、恐らく大正のVANシステムだけだという。H&BC(ヘルス&ビューティケア)や日用雑貨の市場で販売動向を把握するために販社制度を導入した大手メーカーと同じように、大正もOTC薬の販売動向を把握し、...  消費財流通のなかで、唯一、IT化が遅れている薬業界。IT化が出遅れたのは、薬局や薬店、ドラッグストアなど、小売業が自らシステムを構築をしなくても、メーカーや卸のバックアップで受発注などの業務がスムーズに行えたからだ。その代表が、大正製薬のVAN(付加価値通信網)システムだ。医薬部外品に移行する前の栄養ドリンク剤の購買動向を把握するために、大正が自ら端末機を取引先の薬局や薬店に設置して、マーケティング戦略や棚割り提案などに役立ててきた。 薬業界関係者によると、医薬部外品やリスク別3分類に移行する前のOTC薬の市場で販売動向を正確に把握していたのは、恐らく大正のVANシステムだけだという。H&BC(ヘルス&ビューティケア)や日用雑貨の市場で販売動向を把握するために販社制度を導入した大手メーカーと同じように、大正もOTC薬の販売動向を把握し、市

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence