国内各社のがん戦略を見る
「デノスマブ」で領域強化進めた第一三共
第5回
2013年5月1日号
05年に合併し誕生した第一三共だが、07年2月に公表した第1期中期経営計画(07〜09年度)では、研究開発での重点疾患に「血栓症」「糖尿病」「がん」「自己免疫疾患/関節リウマチ」を掲げた。各重点疾患領域でグローバルトップクラスのパイプライン構築とあるのみで、がん領域についての具体策は記載されていない。デス受容体5(DR5)に対するモノクローナル抗体の「CS—1008」とペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)γ活性化剤「CS7017」が第Ⅰ相にあるという記載にとどまっている。 がん領域に多く進展が見られることになるのは、07年7月にアムジェンと日本での「デノスマブ」の開発・販売に関して、ライセンス契約を締結してからだ。大型製品になると期待されるデノスマブの導入成功で、今後の進むべき道筋が見えてきたと推測する。 なぜ第一三共が大型化製品の評判...
05年に合併し誕生した第一三共だが、07年2月に公表した第1期中期経営計画(07〜09年度)では、研究開発での重点疾患に「血栓症」「糖尿病」「がん」「自己免疫疾患/関節リウマチ」を掲げた。各重点疾患領域でグローバルトップクラスのパイプライン構築とあるのみで、がん領域についての具体策は記載されていない。デス受容体5(DR5)に対するモノクローナル抗体の「CS—1008」とペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)γ活性化剤「CS7017」が第Ⅰ相にあるという記載にとどまっている。 がん領域に多く進展が見られることになるのは、07年7月にアムジェンと日本での「デノスマブ」の開発・販売に関して、ライセンス契約を締結してからだ。大型製品になると期待されるデノスマブの導入成功で、今後の進むべき道筋が見えてきたと推測する。 なぜ第一三共が大型化製品の評判が
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