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海外時報

新薬価制度で先行き揺らぐNICE

QALYは廃棄すべきか、HTA最適化の「解」とは④

2013年5月1日号

 今秋にはフランスも、費用対効果を含めた医療技術評価(HTA)を本格化させる。新技術の便益、安全性の5段階評価に基づく給付適用の判定と、追加される価値にリンクして価格を決める2段階方式を採る。そう解説したジェラール・ド・プヴルヴィルESSECビジネス校教授の論評は「HASはNICEになるか?」というシニカルな表題だった(欧州医療経済誌論評オンライン2月19日)。 仏高等保健機構(HAS)がHTAを進め、薬価設定は閣僚会議下の委員会が担う。経済的要素を総合したHTAは、英国立医療技術評価機構(NICE)のように社会的論争を巻き起こす存在になるのか。しかし今、当のNICEがどこへ進むのか、不透明な状況にある。 新技術が追加する便益と便益の実現に要する費用の関係をQALY(質調整生存年)当たり費用として算出、2〜3万ポンドのストライクゾーン(閾値)...  今秋にはフランスも、費用対効果を含めた医療技術評価(HTA)を本格化させる。新技術の便益、安全性の5段階評価に基づく給付適用の判定と、追加される価値にリンクして価格を決める2段階方式を採る。そう解説したジェラール・ド・プヴルヴィルESSECビジネス校教授の論評は「HASはNICEになるか?」というシニカルな表題だった(欧州医療経済誌論評オンライン2月19日)。 仏高等保健機構(HAS)がHTAを進め、薬価設定は閣僚会議下の委員会が担う。経済的要素を総合したHTAは、英国立医療技術評価機構(NICE)のように社会的論争を巻き起こす存在になるのか。しかし今、当のNICEがどこへ進むのか、不透明な状況にある。 新技術が追加する便益と便益の実現に要する費用の関係をQALY(質調整生存年)当たり費用として算出、2〜3万ポンドのストライクゾーン(閾値)に収

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