医薬経済オンライン

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少数派経済観測

円安の目標値は1ドル120円以上

第13回

国際エコノミスト 今井澂

2013年5月1日号

 この原稿を書いている4月下旬、米財務省が12日に公表した為替報告書で「円安誘導を牽制した」と円高への動きが報じられた(日経夕刊4月15日)。16日には1ドル95円台後半と、4月4日以来の円高をつけている。 同紙によると、「市場では1ドル100円を突破するのは難しい」(国内銀行)、「欧州勢による円買い・ドル売りが続きそう」(国内ディーラー)との声が上がっている。 私はへそ曲がりだから、為替報告書に本当にそんな文言があったのか、早速チェックしてみた。結論から言うと、「円安誘導への牽制」なんて文言はなかった。 円に関する部分を抜き書きしてみよう。「円の為替市場は世界で最も大きくまた流動性のある市場で、1日4兆ドルとされる世界の為替取引の19%を占めている」。つまり、自由に取引されているマーケットで、政府の意志で動かされているのではない、と言っている。 また、今回...  この原稿を書いている4月下旬、米財務省が12日に公表した為替報告書で「円安誘導を牽制した」と円高への動きが報じられた(日経夕刊4月15日)。16日には1ドル95円台後半と、4月4日以来の円高をつけている。 同紙によると、「市場では1ドル100円を突破するのは難しい」(国内銀行)、「欧州勢による円買い・ドル売りが続きそう」(国内ディーラー)との声が上がっている。 私はへそ曲がりだから、為替報告書に本当にそんな文言があったのか、早速チェックしてみた。結論から言うと、「円安誘導への牽制」なんて文言はなかった。 円に関する部分を抜き書きしてみよう。「円の為替市場は世界で最も大きくまた流動性のある市場で、1日4兆ドルとされる世界の為替取引の19%を占めている」。つまり、自由に取引されているマーケットで、政府の意志で動かされているのではない、と言っている。 また、今回の

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