医薬経済オンライン

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経営学から見た医薬品

MBAコースで教える新しい薬利学

第7回

日本経済大学大学院教授 赤瀬朋秀

2013年5月1日号

 今回は、製薬会社にとって戦力外のクスリであっても、プロモーション次第では“化ける”可能性があるものについて、薬利学の視点から考えるライフサイクルマネジメント(LCM)を述べたい。これは、医療現場のニッチな経済的ニーズに製品の持つ思わぬ機能を上手に結びつけるインテリジェンスであり、場合によっては箸にも棒にもかからないクスリをヒット商品に転換させることができるテクニックでもある。次項でヒントを提供しよう。 今回、取り上げるのは大塚製薬のOS1である。“医薬品ではないですよね”と指摘されるだろうが、実はそこがポイントだ(後述)。まずは、OS1の表示内容を見てほしい。電解質、糖質をバランスよく配合した経口補水液であることが改めて理解できる(表1)。 一般的には、暑さや運動で大量の汗をかいたときに摂取するもので、熱中症対策として...  今回は、製薬会社にとって戦力外のクスリであっても、プロモーション次第では“化ける”可能性があるものについて、薬利学の視点から考えるライフサイクルマネジメント(LCM)を述べたい。これは、医療現場のニッチな経済的ニーズに製品の持つ思わぬ機能を上手に結びつけるインテリジェンスであり、場合によっては箸にも棒にもかからないクスリをヒット商品に転換させることができるテクニックでもある。次項でヒントを提供しよう。 今回、取り上げるのは大塚製薬のOS1である。“医薬品ではないですよね”と指摘されるだろうが、実はそこがポイントだ(後述)。まずは、OS1の表示内容を見てほしい。電解質、糖質をバランスよく配合した経口補水液であることが改めて理解できる(表1)。 一般的には、暑さや運動で大量の汗をかいたときに摂取するもので、熱中症対策として広

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