医薬経済オンライン

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薬剤経済学

有効性比較研究の成果とプロモーション

第4回 患者の自己決定権とCER

2013年5月1日号

 片頭痛予防薬で実施された有効性比較研究(CER)にどう対処すべきか、仮説のシナリオを立てて行われた、『ヘルス・アフェアーズ』の誌上シンポジウム(2012年10月)で、プロモーション活動を監視する行政当局(FDA)と製薬業界の意見、志向は対立した。だが、支払者、バイオエシックス研究者、患者団体代表はそうした違いに架橋する視点を提供している(表5)。 薬剤給付管理会社メドコ・ヘルス・ソリューションズの元幹部ロバート・エプスタインは、情報は多様であることが望ましく(とりわけ日常診療を映すデータ)、情報の信頼度を評点する体制を前提に受け入れれば、明快なプロトコルに基づかない事例研究でも重要な役を担うと説いた(「仮説の片頭痛薬有効性比較研究:より有益な結果を得るための支払者の提案」)。支払者の立場と言ってはいるが、臨床結果研究の責任者だったエプスタイン...  片頭痛予防薬で実施された有効性比較研究(CER)にどう対処すべきか、仮説のシナリオを立てて行われた、『ヘルス・アフェアーズ』の誌上シンポジウム(2012年10月)で、プロモーション活動を監視する行政当局(FDA)と製薬業界の意見、志向は対立した。だが、支払者、バイオエシックス研究者、患者団体代表はそうした違いに架橋する視点を提供している(表5)。 薬剤給付管理会社メドコ・ヘルス・ソリューションズの元幹部ロバート・エプスタインは、情報は多様であることが望ましく(とりわけ日常診療を映すデータ)、情報の信頼度を評点する体制を前提に受け入れれば、明快なプロトコルに基づかない事例研究でも重要な役を担うと説いた(「仮説の片頭痛薬有効性比較研究:より有益な結果を得るための支払者の提案」)。支払者の立場と言ってはいるが、臨床結果研究の責任者だったエプスタインに

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