医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

米国は魔物か杞憂の連鎖か

TPPで叫ぶ医療界と黙る製薬業界

2013年4月15日号

成長戦略も一体改革もTPPも担う甘利TPP担当相 4月1日の日本医師会定例代議員会。厚生労働省でなく、金融庁マターに質問が出た。金融審議会が「現物給付型保険」の解禁を検討していることに対し、複数の代議員が「国民皆保険の根幹を崩しかねない」と強い警戒感を示した。  医療の現物給付が認められれば「混合診療」によって、自由診療部分は民間保険、保険診療部分は公的保険で受ける流れをつくりかねない。利益追求のための自由診療拡大は皆保険の根幹を壊す、という論理になる。  そして、安倍晋三首相がTPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加を表明したことが、懸念を増幅させている。金融庁内の議論に関連して「TPPで米国が日本の保険市場に規制緩和圧力をかけてくる可能性がある」と、代議員の話が膨らむのだ。  これに対し、石川広己常任理事は「議論は現物給付を認める流れにはなっ... 成長戦略も一体改革もTPPも担う甘利TPP担当相 4月1日の日本医師会定例代議員会。厚生労働省でなく、金融庁マターに質問が出た。金融審議会が「現物給付型保険」の解禁を検討していることに対し、複数の代議員が「国民皆保険の根幹を崩しかねない」と強い警戒感を示した。  医療の現物給付が認められれば「混合診療」によって、自由診療部分は民間保険、保険診療部分は公的保険で受ける流れをつくりかねない。利益追求のための自由診療拡大は皆保険の根幹を壊す、という論理になる。  そして、安倍晋三首相がTPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加を表明したことが、懸念を増幅させている。金融庁内の議論に関連して「TPPで米国が日本の保険市場に規制緩和圧力をかけてくる可能性がある」と、代議員の話が膨らむのだ。  これに対し、石川広己常任理事は「議論は現物給付を認める流れにはなって

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence