医薬経済オンライン

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後発品促進「第2ステージ」に突入

「全面置き換え」から「適切な置き換え」に路線変更

(株)薬新 井高恭彦

2013年4月15日号

「18年3月末までに数量ベースで60%以上」。厚生労働省が5日に公表した後発医薬品使用促進の新たな目標数値を業界は静かに受け止めている。「60%」での決着は、中央社会保険医療協議会薬価専門部会が昨年末にまとめた長期収載品の「中間まとめ」や、2月27日の同部会に厚労省が提出した将来推計を見れば容易に予測できた。また、そもそも現状の倍近い数値を掲げた前回目標と比べると、ハードルは決して高くない。後発品使用促進も「理想追求」から「現実路線」にシフトした感がある。  新目標の「60%以上」はフランスやスペインが参考になった。先進7ヵ国で後発品使用の数量シェアは日本が最も低い。その次に低いのがフランス、スペインでともに6割程度。いきなりトップをめざすより、まずは背中が見えているランナーを抜くことが大事だ。そういう理由で「60%以上」という数値が出てきた。前回の「30... 「18年3月末までに数量ベースで60%以上」。厚生労働省が5日に公表した後発医薬品使用促進の新たな目標数値を業界は静かに受け止めている。「60%」での決着は、中央社会保険医療協議会薬価専門部会が昨年末にまとめた長期収載品の「中間まとめ」や、2月27日の同部会に厚労省が提出した将来推計を見れば容易に予測できた。また、そもそも現状の倍近い数値を掲げた前回目標と比べると、ハードルは決して高くない。後発品使用促進も「理想追求」から「現実路線」にシフトした感がある。  新目標の「60%以上」はフランスやスペインが参考になった。先進7ヵ国で後発品使用の数量シェアは日本が最も低い。その次に低いのがフランス、スペインでともに6割程度。いきなりトップをめざすより、まずは背中が見えているランナーを抜くことが大事だ。そういう理由で「60%以上」という数値が出てきた。前回の「30%

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