ワクチン悲喜こもごも
風疹流行で再確認された行政の無責任さ
その6 提言を活かさない厚労省
健康政策評論家 堀米叡一
2013年4月15日号
風疹が流行している。
国立感染症研究所の集計によれば、過去5年間で最も患者数が多かった昨年の人数を、今年は3月までですでに超えたという。
風疹は、罹患した本人が発熱・発疹・リンパ節の腫れなどの症状に苦しむこともさることながら、妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる子どもが先天性心疾患、白内障、難聴などを呈する先天性風疹症候群を発症することがある。今年に限ってもすでに3人、昨秋からの今シーズンでは8人が同症候群と診断されたという。
過去に「妊婦の風疹罹患(疑いを含む)に関連するものと推測される人工妊娠中絶が風疹流行の推移に伴って変動してきた事実もあり、今後の風疹流行を考えると危惧される事態と言わざるを得ない」(04年8月、風疹流行に伴う母子感染の予防対策構築に関する研究班「風疹流行および先天性風疹症候群の発生抑制に関する緊急提言」)という文...
風疹が流行している。
国立感染症研究所の集計によれば、過去5年間で最も患者数が多かった昨年の人数を、今年は3月までですでに超えたという。
風疹は、罹患した本人が発熱・発疹・リンパ節の腫れなどの症状に苦しむこともさることながら、妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる子どもが先天性心疾患、白内障、難聴などを呈する先天性風疹症候群を発症することがある。今年に限ってもすでに3人、昨秋からの今シーズンでは8人が同症候群と診断されたという。
過去に「妊婦の風疹罹患(疑いを含む)に関連するものと推測される人工妊娠中絶が風疹流行の推移に伴って変動してきた事実もあり、今後の風疹流行を考えると危惧される事態と言わざるを得ない」(04年8月、風疹流行に伴う母子感染の予防対策構築に関する研究班「風疹流行および先天性風疹症候群の発生抑制に関する緊急提言」)という文書
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