新薬を斬る
ディオバン論文撤回騒動を検証した
2013年4月15日号
ノバルティスファーマの降圧剤「ディオバン」に関連した臨床試験論文で起こった騒動を振り返りたい。ディオバンの論文3本が、掲載した学会誌から「重大な問題がある」として撤回された件だ。京都府立医科大学の調査結果によると、11年9月頃、発表論文に故意の捏造・改竄があるとの匿名通報を受け大学側が調査委員会を設置。調査を経て12年12月に調査報告書がまとまった。報告書では、発表論文について故意の捏造ではないとしつつも一部の実験への理解不足と不注意、不適切なデータ管理を認めた。これを受けて臨床試験をリードしたチームの代表である京都府立医大の松原弘明教授が13年2月末に辞職した。
また毎日新聞によると、08年1月以降、松原元教授の研究室に提供された奨学寄付金のうち1億440万円がノバルティスからだったこと、また問題の3本の論文に先立って試験の実施要綱をまとめた論文にデ...
ノバルティスファーマの降圧剤「ディオバン」に関連した臨床試験論文で起こった騒動を振り返りたい。ディオバンの論文3本が、掲載した学会誌から「重大な問題がある」として撤回された件だ。京都府立医科大学の調査結果によると、11年9月頃、発表論文に故意の捏造・改竄があるとの匿名通報を受け大学側が調査委員会を設置。調査を経て12年12月に調査報告書がまとまった。報告書では、発表論文について故意の捏造ではないとしつつも一部の実験への理解不足と不注意、不適切なデータ管理を認めた。これを受けて臨床試験をリードしたチームの代表である京都府立医大の松原弘明教授が13年2月末に辞職した。
また毎日新聞によると、08年1月以降、松原元教授の研究室に提供された奨学寄付金のうち1億440万円がノバルティスからだったこと、また問題の3本の論文に先立って試験の実施要綱をまとめた論文にデー
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