有効性比較研究の成果とプロモーション

薬剤経済学

有効性比較研究の成果とプロモーション

第3回　製薬業界の発言が抑制される非対称

2013年4月15日号

　保険請求データベース分析に基づく片頭痛予防薬2剤の有効性比較研究（ＣＥＲ）の発見を製薬会社はプロモーションに用いてよいか？ヘルス・アフェアーズ10月号の誌上シンポジウムで、ファイザーのエレノア・パーフェットら大手製薬会社の専門家グループは、情報提供を認めないための「粗探しより、適切なソースからのデータと見解に医師がアクセスできる保証を」「均衡のとれた科学的討論は関係者全員が参加して成り立つ」と、積極的な環境整備を促した（「ＣＥＲ結果のコミュニケーション：製薬業界の見解」）。　オンラインで情報が飛び交う時代に、製薬業界だけが重い規制を課せられている緊張関係と非対称に強い不満があるというのだ。仮説のＣＥＲへの対応も、そうした現状認識から論じている。　観察的研究は「実質的な根拠」が足り得ないとするＦＤＡ（米食品医薬品局）に対して、適切で信頼でき... 　保険請求データベース分析に基づく片頭痛予防薬2剤の有効性比較研究（ＣＥＲ）の発見を製薬会社はプロモーションに用いてよいか？ヘルス・アフェアーズ10月号の誌上シンポジウムで、ファイザーのエレノア・パーフェットら大手製薬会社の専門家グループは、情報提供を認めないための「粗探しより、適切なソースからのデータと見解に医師がアクセスできる保証を」「均衡のとれた科学的討論は関係者全員が参加して成り立つ」と、積極的な環境整備を促した（「ＣＥＲ結果のコミュニケーション：製薬業界の見解」）。　オンラインで情報が飛び交う時代に、製薬業界だけが重い規制を課せられている緊張関係と非対称に強い不満があるというのだ。仮説のＣＥＲへの対応も、そうした現状認識から論じている。　観察的研究は「実質的な根拠」が足り得ないとするＦＤＡ（米食品医薬品局）に対して、適切で信頼できる

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