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話題の焦点

「乳幼児のかぜ薬に厳しい外国」

2013年4月1日号

 子どもはよくかぜを引く。そのたびに過保護な母親は、薬を求めて慌てふためく。 だが、欧米先進国は冷静沈着、わが国とはかぜに対するスタンスがだいぶ異なる。 諸外国ではまず、かぜの本質に対する理解として、かぜの多くは数日間慎重に経過を見ることで、自然治癒するものだとし、すぐ薬に頼ろうとはしない。しかも、乳幼児向けOTCかぜ薬の販売に対して、行政は極めて厳しい規制を設けている。 米国では「重篤で生命を脅かす副作用がある」として、2歳未満の小児に使用しないよう勧告をしている。加・英・豪の行政当局もほぼ同様の方針を提示している。 一方、わが国では、2歳未満への使用が認められているOTC薬が、香料や親しみやすいキャラクターを工夫した商品として店頭に並んでいる。 加えて、小児科にも問題はある。薬(処方箋)をもらわないと気の済まない母親の要望に負けるケース...  子どもはよくかぜを引く。そのたびに過保護な母親は、薬を求めて慌てふためく。 だが、欧米先進国は冷静沈着、わが国とはかぜに対するスタンスがだいぶ異なる。 諸外国ではまず、かぜの本質に対する理解として、かぜの多くは数日間慎重に経過を見ることで、自然治癒するものだとし、すぐ薬に頼ろうとはしない。しかも、乳幼児向けOTCかぜ薬の販売に対して、行政は極めて厳しい規制を設けている。 米国では「重篤で生命を脅かす副作用がある」として、2歳未満の小児に使用しないよう勧告をしている。加・英・豪の行政当局もほぼ同様の方針を提示している。 一方、わが国では、2歳未満への使用が認められているOTC薬が、香料や親しみやすいキャラクターを工夫した商品として店頭に並んでいる。 加えて、小児科にも問題はある。薬(処方箋)をもらわないと気の済まない母親の要望に負けるケースも

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