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Holmes&Vaccine

長期収載品の崩壊

第6回 〜ウィンブルドン現象〜

コイツ・ドナン

2013年4月1日号

 【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、日本の長期収載品の将来像を推理している。日本の製薬企業がお家芸としてきた「プロダクトライフサイクルマネジメント」が機能していない。その一環として開発した配合剤も浸透しておらず、一般名処方が進み、後発品に切り替わっている。ホームズは、そんな暗い現状をひと通り説明した後、日本の医薬品市場は輸入超過、貿易赤字になっていることにも触れた。長期収載品の未来と、どのような関係があるのだろうか。  ホームズがパイプを銜え、天井を見据えている間、私はグラスを片手に暗澹たる気分を味わっていた。日本の製薬企業は、やはり落ちぶれてしまったのか。ホームズが言うように、抗がん剤を筆頭に高額のバイオ医薬品の大半は海外の製薬企業が創出したものだ。  私の記憶でも、日本の製薬企業のうち、自前で国内製造できる純国産品...  【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、日本の長期収載品の将来像を推理している。日本の製薬企業がお家芸としてきた「プロダクトライフサイクルマネジメント」が機能していない。その一環として開発した配合剤も浸透しておらず、一般名処方が進み、後発品に切り替わっている。ホームズは、そんな暗い現状をひと通り説明した後、日本の医薬品市場は輸入超過、貿易赤字になっていることにも触れた。長期収載品の未来と、どのような関係があるのだろうか。  ホームズがパイプを銜え、天井を見据えている間、私はグラスを片手に暗澹たる気分を味わっていた。日本の製薬企業は、やはり落ちぶれてしまったのか。ホームズが言うように、抗がん剤を筆頭に高額のバイオ医薬品の大半は海外の製薬企業が創出したものだ。  私の記憶でも、日本の製薬企業のうち、自前で国内製造できる純国産品比

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