医薬経済オンライン

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全体最適のための専門医制度改革

御意見無用のプロフェッショナルオートノミーに懸念も

2013年3月15日号

「余計なお世話だよな。俺たちエレガントなお医者さんたちに対して失礼千万。何を言うかと。昔なら『士魂』だから刀抜いて切り捨てるよ。俺たちは国家試験を通ってしっかりした資格を持っているんだから、言うことを聞けと。素人は余計なことを言うなと」 発言の主は、元日本医師会長の坪井栄孝氏。NHKのETV特集「地域医療と霞が関の半世紀」(12年10月7日放映)のなかで、80年代半ばに厚生省(当時)が「家庭医制度」の導入に動いたときのことを振り返ったインタビューだ。 当時の厚生省の意図は、その後やってくる急速な高齢化に対応できるように、プライマリケアの充実・普及拡大を図ろうということだった。その手段として、幅広くプライマリケアを担い得る一定以上の能力を有する医師を、「家庭医」として認定する制度を創設しようとしたのだ。 しかし、名称がイギリスのNHS(国民保健サ... 「余計なお世話だよな。俺たちエレガントなお医者さんたちに対して失礼千万。何を言うかと。昔なら『士魂』だから刀抜いて切り捨てるよ。俺たちは国家試験を通ってしっかりした資格を持っているんだから、言うことを聞けと。素人は余計なことを言うなと」 発言の主は、元日本医師会長の坪井栄孝氏。NHKのETV特集「地域医療と霞が関の半世紀」(12年10月7日放映)のなかで、80年代半ばに厚生省(当時)が「家庭医制度」の導入に動いたときのことを振り返ったインタビューだ。 当時の厚生省の意図は、その後やってくる急速な高齢化に対応できるように、プライマリケアの充実・普及拡大を図ろうということだった。その手段として、幅広くプライマリケアを担い得る一定以上の能力を有する医師を、「家庭医」として認定する制度を創設しようとしたのだ。 しかし、名称がイギリスのNHS(国民保健サー

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