怯んだ生活保護「医療」の改革
参院選前に負担増に踏み込めず
2013年3月15日号
安倍晋三政権は生活保護費のうち、食費や光熱費など生活費に充てる「生活扶助」について、3年間で7.3%カットする方針を決めた。保護費の減額は04年度以来9年ぶりで、削減幅は過去最大。「給付水準の10%削減」を掲げた自民党の政権公約に沿った格好だ。しかし、一方で保護費の半分を占め、不正請求も少なくないとされる「医療扶助」にはほとんど切り込めなかった。生活扶助の狙い撃ちは、結果的に「弱者いじめ」を助長する可能性もある。
13年度予算編成が大詰めを迎えていた1月27日夕。閣僚折衝に臨んだ麻生太郎財務相と田村憲久厚生労働相は生活保護の見直しに関し、生活扶助を15年度までの3年間で740億円(7.3%、13年度は221億円)減らすことで合意した。緊張した面持ちで厚労省に戻った田村氏は「いろんな影響を弱める努力をしなければいけない。(受給者と)関係ない方々まで困るようになる...
安倍晋三政権は生活保護費のうち、食費や光熱費など生活費に充てる「生活扶助」について、3年間で7.3%カットする方針を決めた。保護費の減額は04年度以来9年ぶりで、削減幅は過去最大。「給付水準の10%削減」を掲げた自民党の政権公約に沿った格好だ。しかし、一方で保護費の半分を占め、不正請求も少なくないとされる「医療扶助」にはほとんど切り込めなかった。生活扶助の狙い撃ちは、結果的に「弱者いじめ」を助長する可能性もある。
13年度予算編成が大詰めを迎えていた1月27日夕。閣僚折衝に臨んだ麻生太郎財務相と田村憲久厚生労働相は生活保護の見直しに関し、生活扶助を15年度までの3年間で740億円(7.3%、13年度は221億円)減らすことで合意した。緊張した面持ちで厚労省に戻った田村氏は「いろんな影響を弱める努力をしなければいけない。(受給者と)関係ない方々まで困るようになること
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